top > works > Cross Clothe Redroom

Cross Clothe Redroom (2000)

Cross Clotheは、室内にある身の回りのものを身に纏うものへと変容させることで、身体と環境との関係を衣と住のカテゴリーを横断しながら自由に再構成することを意図している。例えばカーテンは光や視線などを制御することで、身体と室外の関係を調整するが、それに袖をつけ身に纏うことでより身体に近い衣服ともすることができる。愛玩具として見られる対象であるヌイグルミも、素材である布にまで展開することで、身につける衣服ともすることができる。

このようにCross Clotheは、同じ身の回りにあるものでありながら従来は別の機能を持つものとして二つに別れていたものを、一つの布の上にまとめることで、衣服や室内の事物の意味を社会的なコードによっては定義不能なものへと流動化し、衣服を身体が環境と対話するための単なるものへと解放させる。サイズ:服のとき9号、A2サイズポスター

BEAMS(2005年 渋谷/東京)
企画展(個展)